乳がん検診

新型コロナウイルス感染予防対策として当面の間、密集・密接を防ぐためがん検診の規模を制限し、乳・子宮のセット検診は実施しません。

着脱しやすい服装でお越しください。

更衣室・ロッカーの感染予防対策にご協力をお願いします。

乳がん検診の対象者は40歳以上の偶数年齢の女性です。

誕生月のおおむね1か月以上前に、区から対象者に「検診のお知らせ」を郵送します。

同封の申込はがきに乳がん検診と受診希望日を記入し、申込み締切日までに返送してください。

抽選の結果により、受診希望日に当選の場合は、後日受診券を発送します。

受診希望日に落選した場合は、こちらで受診日を決めさせていただき、後日受診券を発送します。

日程変更を希望される場合は下記お問い合わせまでご連絡ください。

受診予約の空いている日の中から新たな受診希望日の予約を承ります。

乳がんとは

乳がんは、乳房にある乳腺(母乳をつくるところ)に発生します。

初期のうちは自覚症状がほとんどなく、そのまま放置すると乳腺の外にまでがん細胞が増え全身に広がることがあります。

30歳代から増え、40歳代50歳代までの比較的若い世代に多い病気です。

早期に発見し早期に治療すれば、乳房を温存させることができるうえ治癒率がとても高い「治るがん」です。

自己検診について

自己触診によって乳がんを見つけることができます。

日頃から自分の乳房に感心を持ち、月1度自己検診でしこり、乳首の陥没、皮膚のくぼみなどがないかチェックしましょう。

自己検診のタイミングは、月経が終わって1週間以内が乳房に張りや痛みが少なく最適です。

また、閉経後の方は、毎月自分で日を決めて定期的に行います。

乳房の病気は婦人科で受診すると思っている人が多いようですが、乳がんは乳腺外科で検診と診療をおこないます。

少しでも異常を感じたら、すぐに専門医のいる乳腺外科を受診しましょう。

どんな検査ですか

問診、マンモグラフィを行います。

注釈 これまで乳がん検診は、視触診も実施してきましたが、国内外の研究により視触診は推奨されなくなりました。そのため、平成29年4月から視触診は廃止となりました。

問診

事前に初潮の年齢や出産経験、前回の月経、病歴や生活習慣、自覚症状などをお聞きします。

マンモグラフィ

透明なプラスチックの板で、左右の乳房を片方ずつ挟んでX線撮影をします。

乳房を圧迫しながら薄く均等に広げることで、少ない放射線量で乳房の中を鮮明に写すことができます。

できるだけ薄くして撮影するため、多少の痛みを伴うことがあります。

マンモグラフィでは、小さなしこりや乳がんの初期症状である微細な石灰化を見つけることができ、良性か悪性かの診断もできます。

精密検査と言われたら

乳がんの疑いがあった場合、医療機関で受診し詳しい検査を行って乳がんかどうかを判断します。

しこりがあっても良性であることがほとんどなので、むやみにこわがる必要はありません。

精密検査を避けていては、早期発見のチャンスを逃してしまいます。

必ず早めに専門医のいる乳腺外科へ、紹介状を持って受診しましょう。

実施の多い検査内容

超音波(エコー)

超音波で乳房の病変を検査します。

触診では見つからない小さなしこりを発見できるだけでなく、しこりが良性か悪性かを診断できます。

乳腺の発達した人や若い人に適しています。

細胞診

乳房に少し太めの針を刺し、細胞を採取して調べます。

画像診断でしこりが見つかった時に、それが良性か悪性かを調べるうえで非常に大切な検査です。

多くの場合、この検査で診断はつきます。

組織診

組織の一部を取り出して診断する方法です。

細胞診に比べ針が太いため局所麻酔が必要です。

また、検査後出血の可能性もあるため圧迫止血が必要です。

精密検査のできる協力医療機関(平成31年2月13日現在)
医療機関名 住所 電話
日本医科大学付属病院 文京区千駄木1-1-5 3822-2131
東京女子医科大学東医療センター 西尾久2-1-10 3810-1111
東京リバーサイド病院 南千住8-4-4 5850-0311
堀メディカルクリニック 町屋1-1-9メディカルセンターMedium町屋2F 3895-5400
尾久橋医院 東尾久8-19-2 3800-3020
いしかわ日暮里クリニック 西日暮里2-26-9STビル1階 5850-5071
木村病院 町屋2-3-7 3892-3161

必ず事前に電話で確認してください。

上記以外の医療機関でも受診できますが、必ずセンターで結果説明時にお渡しした紹介状を持参してください。

荒川区の乳がん検診状況

平成30年度の乳がん検診受診者は6,030名でした。

その中で精密検査を受診した358名のうち、早期がん22名、進行がん6名が発見されています。(令和2年3月末現在)

かつて、乳がんは欧米人に多く、日本人には少ないと言われていました。

しかし、いま、日本人女性の12人に1人が乳がんを発症しています。

急激な増加の背景には、食生活やライフスタイルの変化があると考えられています。

乳がんにかかりにくい体づくりのために、生活習慣(適度な運動・適量なお酒)を見直してみることも大切です。

適度な運動

運動には、乳がんの予防効果があることがわかっています。

また、閉経後の肥満は、乳がんのリスクを高めるので肥満予防解消のためにも適度な運動をしましょう。

適量なお酒

飲酒習慣で乳がんになるリスクが高まることは確実とされています。

お酒を飲むなら適量(女性の場合は1日にビール250ミリリットル程度)を心掛け、週に2日は休肝日をつくりましょう。

受診者の声

40代女性

乳がん検診を受けました。

乳房の検査ということで、少し恥ずかしい気持ちがありましたが、がんセンターの皆さんの親切な対応で安心でき快く受けることができました。

結果は異常なしでした。

ほっとひと安心しました。

50代女性

乳がん検診の申込はしたのですが、マンモグラフィは痛いので止めたいと思っていました。

検診日当日、事前説明で詳しく撮影の方法や必要性を説明していただき、それならばと覚悟を決め受診することにしました。

実際は、痛みは多少ありましたが、心配していたほどではなく受診して良かったと思っています。

70代女性

乳がん検診を受けて精密検査になりました。

病院を受診したところがんがみつかりました。

自覚症状もなく、早期に見つかったので手術も軽くてすみました。

40代女性

2年前に検診を受けた時には精密検査になりませんでした。

しかし、今回検診したところ、精密検査になりがんが見つかりました。

自覚症状もなかったので、この検診を受けて早期に発見されて手術も軽くてすみました。

リンクについて

乳がん検診について詳しくお知りになりたい方は、下記リンク先をご覧ください。
東京健康ステーションホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

病名は同じ乳がんでも、病気の進み具合や年齢、職業、家族構成などによって、病気の体験はさまざまです。
そうした多用な背景を持つ乳がん体験者、約50人のインタビューをインターネット上に公開しています。
詳しくは下記リンク先をご覧ください。

乳がんの語り(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

他のがん検診についても詳しくお知りになりたい方は、下記リンク先をご覧ください。
がん検診のご案内 胃がん(バリウム)検診 胃がん(内視鏡)検診 肺がん検診 大腸がん検診 子宮頸がん検診

お問い合わせ

健康部保健予防課成人健診係
〒116-8507 荒川区荒川二丁目11番1号
電話番号:03-3802-3111(内線:416)
ファクス:03-3807-1504

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